人間の三大欲求のひとつであるはずの「性欲」は、いつのころから減少していってしまうのでしょうか?
「妻と最後にしたのは、いつだったろうか…」「夫に最後に抱かれたのはいつだった…」特に結婚生活の長い夫婦ともなれば、妻や夫との性生活が途絶えている状況も珍しくないかもしれません。
セックスレスは一般的に、夫婦の危機やネガティブな意味合いで伝えられることが多いようです。ここ日本では、すべてのご夫婦の44,6%がセックスレスだと言われています。おおよそ2組に1組の夫婦がセックスレスであるという事実はあなたにも他人事ではいられないですよね。
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セックスレスの定義と一般的なセックスレスの認識
セックスレスの定義ってあるのでしょうか?実は、このセックスレスには1994年に日本性科学会によってきちんと定義されているようです。そこでは、特別な理由がない限りセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ないことだそうです。このセクシャル・コンタクトにはキス、ペッティング、裸でのベッドインなども含まれています。
うちの夫婦は「2カ月に1度か3カ月に1度のセックスぐらいのペースがあるから大丈夫」と思っているようではセックスレス予備軍かもしれませんよ。では、一般的なご夫婦の場合でのそれぞれのセックスレスの捉え方はどうなのでしょうか?
そこで、ある大手通信社が行った4,400組のご夫婦や、カップルに行ったアンケート結果から一般的なセックスレスの認識度が伺えるようですのでご紹介しておきます。
質問:あなたにとってどのくらいの期間がセックスレスだと思いますか?
- 半年・・・・32%
- 1カ月・・・25%
- 1年・・・・21%
- 2カ月・・・13%
- 4年・・・・5%
- 12年・・・4%
12年も経たないとセックスレスじゃなと考える人がいるのもビックリですが、一般的には「3~4カ月に1回のセックス」があればセックスレスではないと考える人が最も多い答えだということです。でも、これだと日本性科学会の「1カ月」という定義がかなり厳しめだと感じてしまいますよね。
とはいえ「2カ月に1度か3カ月に1度のセックスぐらいのペースがあるから大丈夫」って感覚はちょっと改めてみる必要があるかもしれません。セックスレスをそのままにしておくと浮気や不倫の理由になり、最悪は離婚にまで発展してしまう場合もありますので。
セックスレスに陥りやすい前兆12個
今ではここ日本でも、おおよそ2組に1組はセックスレスとなる現実があります。セックスレス夫婦は決して特別な存在ではなく、きっかけさえあれば、誰でもそうなってしまう可能性があります。セックスレスは「気づいたら」「なんとなく」ってのがとても厄介なのです。
そして、このセックスレスに一度陥ってしまいうと、その改善には多くの労力と神経を使うことにもなってしまいます。なので、セックスレスにならないためにも「きっかけ」を作らないことでも予防することができます。
そこで次に「これがきっかけ」というセックスレスを引き起す行動をピックアップしていきます。このような行動をあなたも意識することなく行っていないでしょうか?
会話がほとんどない
セックスは夫婦のコミュニケーションの一環ですが、言葉も同じ夫婦の大切なコミュニケーションです。夫婦の会話の量はセックスと深い関連があるのは間違いないようです。会話が多い夫婦ほど、セックスの頻度も多い傾向にあるようです。
会話レス=セックスレスだと認識しておきましょう。
スキンシップが不足している
会話が少ない夫婦は、当然ながらスキンシップも少ない傾向があります。夫婦の会話すらないのにセックスだけあるような夫婦はまずいません。なので、いきなりスキンシップを考えるのではなく、普段の何気ない会話がそのきっかけとなるはずです。
仕事しているのに専業主婦状態
女性にとっての性欲は、普段の生活の中に存在するストレスと比例する傾向があるようです。仕事を持つ妻は夫に対して、普段の生活の中で夫の行動を見ていないようで良く見ています。「家事はゴミ出ししかしない」「子育てに無関心」「感謝の言葉を聞いたことがない」など…。
逆に、このような生活の中でのストレスが少なく、普段の生活の中で夫に満足していれば、夫からセックスに誘われるのはとても嬉しいものなのです。
結婚生活が長い
これはある意味しかたのないことだと思いますが、だからといってそのままではセックスレスへ直行間違いなしです。結婚生活が長いからこそ、お互いに気付くことも多くあると思います。そんな場合には相手の想いを先回りして考えたり、行動してあげることが大切かもしれませんよね。
セックスがマンネリ
結婚生活が長く続くと相手の反応やパターンが読めてしまい、その後まで想像してしまって刺激がなく、つまらないと思ってしまうのも仕方ないかもしれません。
たとえば、夫からの誘いが多い夫婦だったら、妻の方から誘ってみたり…。あなたが夫ならば、帰宅してすぐに妻を誘ってみたり…。男も女も、時には、こんな「えっ・・・」て思えるような行動も刺激的だったりするものですよ。
パートナーに魅力を感じない
飽きた…。慣れてしまった…。こういう感情でパートナーに対して魅力を感じなくなることが、もしかするとあるかもしれません。相手に対して何かを期待したり、相手に対して自分の考えを押し付けたり、貫き通したいと思っていた場合にこういう感情になることがあるようです。
大切な人にそばにいてほしい…。いなくなられたら辛い…。このような不安な気持ちをパートナーに置き換えて考えてみることも大切ですよ。
生活環境が変わった
セックスレスになる夫婦に多いのが子供が生まれたり、お互いの親との同居が始まったりといった、生活環境の変化によってセックスレスに陥る場合が最も多いかもしれません。
いつ誰かが起きてくるかもしれない環境では、そんな気も起きないかもしれません。特に妻側からすれば、このような安心できない環境はよろしくありません。よっぽどの田舎ではない限りラブホの一軒や二軒はあります。上手に使いましょう。
寝室でTVやネットを楽しむ
夫婦の寝室で楽しめる時間を持てることは悪いことではありませんが、夫や妻に限らずベッドに入っても1人でずっとTVを見ていたり、スマホを握りしめているようではいけません。寝室では1人で楽しむのではなく、2人で楽しむことでスキンシップも生まれます。
変化のない下着
夫に限らず、ほぼすべての男性は視覚によって性欲を掻き立てられる生き物です。見た目が好みのタイプなら、知らない女性でも「抱いてみたい」と考えることもあります。それくらい男性にとって、視覚からの影響は多きいです。不規則に下着の柄やデザインを変えてみたりするのも効果的かもしれません。
理由なき拒絶
妻や夫に限らず、その気にならない時は誰にでも必ずあります。そんな時は必ず、その理由を相手に伝える方が良いです。特に、妻からの誘いを理由なく拒絶するのが最も罪な行為となります。そういった場合には、抱き合って寝るだけでも妻は安心するものです。
また、夫からの誘いを断られる場合に多いのが、女性特有のホルモンが影響していることが多いようです。または、妊娠に積極的ではない奥様かもしれません。避妊をしっかりしたり、積極的に家事に関わったりなどの雰囲気作りを心掛けてみるのも良いかもしれません。間違っても妻に対して、男の生理を押し付けてはいけません。
寝室を別にした
家庭の事情は様々です。積極的か仕方なくかは別として、夫婦の寝室が別になるのは極力避けた方が無難です。ほとんどのセックスレス夫婦が、その寝室が別のケースが圧倒的に多いようです。ここでも、お互いのコミュニケーションがさらに大切になってくるでしょう。
体力・精力・性機能の低下
年齢と共に体力的な衰えは仕方がないのかもしれません。とはいえ、運動を習慣にしている人は30〜40代はもちろんですが、50〜60代でも元気で健康的です。また、ウオーキングや共通の趣味を楽しんでいらっしゃる年配のご夫婦などは、夫婦生活も現役というのは良く聞く話です。
体力の低下は、そのまま精力や性機能の低下にもつながり、その結果としてEDになる人も多いようです。もしかするとセックスレスの原因は、精力が減退したことをパートナーに知られたくないことにあるのかもしれません。定期的な運動を夫婦揃って始められてみるのが良いかもです。
セックスレスが長いほど修復は難しい!そうなる前に解決しておこう!
- 前戯しなくていい
- ラブグッズを使ってみる
- 精力系のサプリを飲んでみる
セックスには、きちんと前戯をして、妻を満足させないといけないといけないと本能的に感じている夫は多いです。この前戯を煩わしく思う夫も実は多いのです。こんなちょっとしたことでセックスを遠ざけているのかもしれません。
妻の側でも「ちょっとだけ挿入して欲しい…」もちろん夫の側でも「ちょっと挿入だけしたいな…」と思うことはよくあります。「前戯しなくていいからエッチしよ…?」毎回これだとどうかとも思いますが、たまにはこんな軽い感じのノリでのセックスもアリですよね。夫婦もやっぱりコミュニケーションが大切です。
また、長く夫婦生活を続けているとセックスがパターン化して、いつも同じ流れになってしまい、お互いに物足りない気持ちになりがちです。こんな夫婦の現実問題としては、マンネリを解消するための努力も必要になるでしょう。こんな時に役立つのが様々なラブアイテムです。お互いの新たな発見があるかもしれませんよ。
年齢と共に減退していくのが夫側のセックスへの欲求です。大手有名女性誌のアンケートによれば68.4%の女性が「セックスの頻度が減った」と感じているようです。総じて妻は性欲が強く、夫は弱い傾向にあるようです。そうならないためにも適度な運動を習慣づけたり、バランスの良い食事に気をつけると同時に、健康補助食品としての精力系のサプリメントの服用もおすすめです。
最後に…
セックスレスは、その人によって感じ方は様々です。「このままではまずい」と思ったら、素直にパートナーへ伝えましょう。セックスレスは一度陥ってしまうと、それを抜け出すことは容易ではありません。それこそ専門家へのカウンセリングも必要になってくるでしょう。
こちらのページが、より良い夫婦の関係を築ける参考にしてもらえれば嬉しく思います。仲の良い夫婦を親に持つお子さんにとっても、それは大変すばらしいことです。夫婦の間での最たるコミュニケーションであるセックスライフを通して、いつまでも変わることのない円満ライフを送りましょう。